体に不調が出たとき。心が落ち込んだとき。なぜか物事がうまくいかないとき。私たちはすぐに、原因を知りたくなります。なんでこうなったの?何がいけなかったの?いったい、何のせい?原因がわかれば改善できそうだし、もう二度と同じことを繰り返さずに済むかもしれない。それに少し意地悪な言い方をすれば、「これが悪かった」と、犯人を一人に決めてしまいたい気持ちもあるのかもしれません。けれど、大抵のことは、原因がひとつではありません。風邪も、ウイルスが体に入った瞬間に「はい、感染しました」と決まるわけではありません。同じ場所にいても、風邪をひく人と、ひかない人がいます。その違いには、寝不足や疲れ、ストレス、冷え、食生活など、いくつもの事情が重なっています。ところが不調があると、「私、〇〇なんです。何を食べたら治りますか?」と、ひとつの食材に答えを求めたくなる。もちろん、暑さでほてっているならミントを使うなど、今出ている症状を和らげる方法もあります。東洋医学では、これを「標治」といいます。目の前のつらさを軽くする。それで十分なときもあります。けれど、何度も同じ不調を繰り返していたり、長く続いていたりするなら、表面だけを整えても、また同じことが起こるかもしれません。(梅の季節ですね〜)そんなときに必要なのが、根本を見ていく「本治」です。なぜ、そこに不調が出やすいのか。なぜ、疲れるとそうなるのか。なぜ、同じ季節に繰り返すのか。それを知るには、まず、自分を理解する必要があります。性格を知るのと、少し似ています。私は考えすぎやすい。頑張りすぎる。急ぐと空回りする。一人の時間がないと疲れる。そうした性格を、良い、悪いと裁くのではなく、「私はこういう人」と知っておく。体質も同じです。冷えやすい。水分をため込みやすい。疲れると胃腸に出る。我慢すると肩がこる。体質は、悪者でも、消し去るべき欠点でもありません。自分という人間の、ひとつの傾向です。原因をひとつ見つけて安心するより、自分の体がどんなときに、どんな反応をするのかを知る。そうすると養生は、「これを食べれば治る」という一問一答ではなくなります。自分の取扱説明書を、少しずつ書き足していくようなものになる。ね。自分の体って、なかなか面白いでしょう?梅ドリンクの季節だわ〜〜🫧